1/10 神戸新聞「播磨びと」に掲載されました

お知らせ

2022年1月10日発行の神戸新聞「播磨びと」にて、ゆうわ・あいき理事長である國本康彦が特集されました。記事全文をご紹介いたします。

世代、障害超え結ぶ場に

NPO法人合氣道播磨裕和会代表 國本康彦さん(65)
姫路市香寺町中仁野

 市川町西田中で築108年の古民家を買い取り、800平方㍍以上ある中庭を造成している。地域に開放し、住民の交流の場にしてもらうためだ。
 中学校教諭だった現役時代、20年近くを市川町内の中学校で過ごした。学生時代に始めた合氣道を生かし、師範として道場で子どもたちの指導にも当たった。40年の教員生活を終え、心残りは障害がある子どもたちを適切に指導できなかったことだ。「健常児と同じやり方をしてしまい、合氣道教室を退会した子もいた」
 発達障害の子どもは就学前から指導を受けると改善することがある。合氣道で体幹を鍛え、礼儀作法を学ぶと自信につながる。
 「長くお世話になった市川町で、障害児支援施設を造りたい」。道場も兼ねた場所を探すと、広い庭がある古民家が見つかった。かつては地域住民が集う家だったが、空き家になってからは集まることもなくなり、住民が復活を願っていた。
 「ここを、世代も障害も超えて地域の人を結ぶ場にしたい」。古民家を市川町初の障害児支援事業所として活用し、庭は子どもたちや地域住民が一緒に餅つき、バーベキューなどを楽しめる「食育庭園」にする。そのアイディアは、都市緑化機構が主催する緑の環境プラン大賞の「コミュニティ大賞」を受賞した。
 「住民も障害児に関わり、見守ることで生き生きとした時間を共有できる。子どもたちが気兼ねせずに社会に飛び出せる世の中になってほしいですね」

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